「不完全である勇気」を持とう

All or Nothingという言葉があります。完全でないのは意味がないというものです。この思いに染まると、大部分できていても失敗だと感じたり、うまくできないならやらないでおこうと考えがちになります。それに対して、アドラー心理学では、「不完全である勇気」といって、完全でなくてもめげずに進む勇気を提案しています。この方が、完全さにこだわるより前に進みやすいのです。このように、心理学には生きるヒントがあります。

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人間科学部では、さまざまな心理学や心理療法を学ぶことができます。例えば、家族療法やカウンセリングなど心理の専門家としての家族の「見方」「関わり方」を学べば、自分自身や家族についてより深く理解することができます。将来、社会に出た時に役に立つヒントもたくさん見つかりますよ。

鈴木 義也 教授(公認心理師・臨床心理士)

専門分野:カウンセリング、臨床心理学
著書:『アドラー臨床心理学入門』ほか

臨床心理学は人を支援する学問です。それは病気や問題への対処だけでなく、人生を生きる知恵でもあるのです。将来、人と助け合い、社会の役に立てる仕事をしていきたいと思う人に、臨床心理学の学びをお勧めします。