スポーツパフォーマンスと心との関係

スポーツパフォーマンスは心の状態に大きく影響を受けます。例えば、自信満々ならプレーはのびのびとして素晴らしいパフォーマンスを発揮しますが、不安なときは動きもぎこちなく、プレーそのものも小さくなります。このように、パフォーマンスは心と密接な関係にあり、高いパフォーマンスを発揮するための理想的な心の状態(ゾーン)があるのです。人によってゾーンの心理状態は異なり、これは性格とも関係します。

スポーツ心理学では、運動やスポーツがうまくなるメカニズムや、スポーツが人格形成に及ぼす影響、監督・キャプテンやメンバーがチームの雰囲気に与える影響、メンタルトレーニングなど、さまざまな視点から身体と心の結びつきを研究します。本番での「あがり」をほぐす方法など、運動・スポーツの現場ではもちろん、日常生活でも役立つ知識が身につきますよ。

澁谷 智久 教授

専門分野:スポーツ健康科学(運動・スポーツ心理学)、公衆衛生学
東洋学園大学硬式野球部部長

スポーツ科学は工学・医学・心理学など幅広い分野にまたがった、とても魅力的な学問です。スポーツが苦手な人でも大丈夫。苦手な人の気持ちが分かることは、将来トレーナーなどの職業に就く時に必ず役立ちます。