障がい者スポーツの普及に向けて
サークルやボランティア活動に挑戦
- 人間科学科
- 2019年卒
※取材当時は4年 - 木村 駿汰さんSHUNTA KIMURA
- 秋田県立小坂高等学校 出身
後輩の存在が転機となりパラスポーツサークルを設立
小学生の頃からシットスキーや車いす陸上競技などのスポーツ経験があり、大学入学後も車いすテニスをしたり、文京区のスポーツボランティアをしたり、オーストラリア短期留学に参加したりと、色々な活動に挑戦しました。その中でも、転機となったのは車いすを使う後輩が3人入学してきたことです。同じ境遇の後輩ができたことをきっかけに、障がい者スポーツサークル「TOGAKUパラスポーツ」を立ち上げてパラリンピック種目でもある「ボッチャ」に取り組み、大会にも出場。2019年には(公財)日本障がい者スポーツ協会の公認資格である「初級障がい者スポーツ指導員」の認定を受けるなど、大学生活が一気に充実しました。
当事者の立場からパラスポーツ普及に取り組む
サークル設立以降、ボッチャ関連のスポーツボランティアの募集があるときは欠かさず参加。この1年で300名以上の人とボッチャを通じて関わり、もともと人見知りだったのに今では自分から周りに声をかけるようになりました。後輩たちも、サークル活動にとどまらず個人で車いすマラソンや陸上の大会に挑戦するなど、前向きに活動しています。
一方で、障がい者スポーツは当事者の参加がまだまだ少ないのが現状です。大会や練習会があっても、駅から会場への最寄り出口にエレベーターがなく一人での移動が難しいなど、参加のハードルが高いんです。実際に、自分たちが参加した大会でも車いすユーザーだけのチームが出場するのは大学部門初で、色々な改善点を感じました。障がい者スポーツは高齢になっても現役でいられるという良さもあるので、まずはもっと多くの当事者に広めるため、地域のスポーツ振興に携われる公務員を目指しています。