教育目標と3つのポリシー(教育方針)
東洋学園大学
教育目標
東洋学園大学は、建学の精神である「自彊不息」のもと、自ら弛まず努力を続けることを学びや人生の基本姿勢とし、日々の努力を怠らず学びに励むことで成長し、社会を変えていく人間になって欲しいという願いを込め、1926年の創設以来、社会の要請に応える教育研究を実施してきた。
グローバル化する世界の中で、どのような状況にあっても力強く生きるたくましさを身につけるとともに、自分の意見を相手に上手に伝え、新しい人間関係を築き、高い理想のもとに深い教養と正しい判断力を身につけ、広い視野と国際的な見識を備えた「時代に求められる人材」を育成していくことを目標としている。
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)
東洋学園大学は、各課程において、教育目標に定める人材を育成するために所定の期間在学し、自らの関心に応じた専門分野の深い学びを内包する豊かなリベラル・アーツ教育を通じて、課題を探求する楽しさを知り、生涯柔軟に学び続け、変動するグローバル社会の一員として主体的に役割を果たし、複雑化する時代を生き抜くことができる能力を修得した学生に学位を授与する。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施に関する方針)
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げた能力や素養を身につけるために「基盤教育・教養教育科目」、「専門科目」及びその他必要な科目を体系的に編成し、講義、演習、実習等多様な形態の授業を適切に組み合わせたカリキュラムを展開する。授業形態については、演習やゼミを始め双方向型の授業やフィールドワークも活用したプロジェクト型教育なども積極的に取り入れ、学生の自学自修による、深い学びを促進する。また大学での学びのための初年次教育も導入する。
アドミッション・ポリシー(入学者受け入れに関する方針)
東洋学園大学は、教育理念であるところの「自他を活かしひらく」「社会と世界に向き合う」「支えあい未来をつくる」を理解し関心をよせ、その解決に向けて自らが挑戦する意欲のある人を受け入れる。そのために、以下の能力等に照らして多様な選抜方法を実施する。
- 高等学校卒業相当の各教科における基本事項の知識・技能を修得している。
- 高等学校卒業相当の知識に基づき自ら思考し、判断し、表現する能力がある。
- 大学における学びを求め、卒業後も学修成果を社会のために役立てる意欲・関心・態度がある。
現代経営学部 現代経営学科
現代経営学部
教育目標
ビジネスコミュニケーションに必要な語学力と教養に加え、経営学・経済学・マーケティングの理論及び応用を学ぶことにより、課題発見力・行動力・他の人々と協働する力を修得させ、社会の持続的発展に貢献する人材を輩出する。
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)
現代経営学部現代経営学科では、以下の能力を身につけ、学則に定める卒業要件を満たした者に対し、卒業を認定し、学士(経営学)の学位を授与する。
- 経営学・経済学・マーケティングについて学びを深め、情報を科学的、客観的に活用して経済社会を観察し、学んだことを生かして分析する能力
- 企業や社会の課題を発見し、解決方法を考え、計画的に実行する能力
- グローバル化する社会における新しい価値の創造に向け、自分の強みを生かして、他の人々と協働する能力
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施に関する方針)
現代経営学部においては、ディプロマ・ポリシーに掲げる3つの能力を修得させるために、以下のような内容、方法、評価方法に基づき、教育課程を編成する。
- 教育内容
- 初年次から、全学共通の基本教育科目(教養科目のほか、キャリア教育、情報処理科目を含む)を配置するとともに、学部独自の英語の授業を展開する。
- 専門教育科目は、理論、応用、実践科目を基礎から学べるように、学修順序を考慮して配置する。
- 自らの進路や学習目標に向かって、自律的、主体的な学修に励むことを促す。
- 時代の流れを捉えて学習でき、社会との接点を学ぶ視点を取り入れた授業を展開する。
- 教育方法
- 初年次の全学共通の教養基礎演習に加え、2年次、3年次及び4年次においては専門演習科目を配置し、大学における学修方法を段階的に身に付けさせ、また、特定の指導教員に常に学びについて相談できる体制を設ける。
- ケーススタディ、グループワーク、プレゼンテーション、PBLの活用等により、学生が自ら問題を発見し、他の学生と協力して解決策を考えるなど、実践的な科目を配置する。
- 時代のニーズに合わせてコースを配置し、進路を意識して各領域から必要な学びを積み上げるよう推奨科目および選択必修科目を設定する。
- なるべく学生自身が自分の学びを選択できるように、基本教育科目および専門教育科目の各科目群で必要とされる単位を超過して修得した単位や他学部科目等を履修して得た単位について、自由選択科目として認める。
- 評価方法
- 各科目においては、到達目標及び評価方法をシラバスに記載し、それに基づき、学生それぞれの学修の成果を客観的に把握して、評価する。
- 各学期末に各学生についてGPAを算出し、学則に定めた卒業要件の充足状況を踏まえて、個別に学修改善を指導する。2年次から3年次への進級には、一定の要件を設け、これを充足していない学生には進級を認めない。
アドミッション・ポリシー(入学者選抜方針)
現代経営学部現代経営学科では、次のような能力・意欲・関心を有する学生を、各種選抜試験を通じて受け入れる。
- 経営学・経済学・マーケティングを深く学び、社会で活躍したい人
- 社会科学の基礎的科目を学ぶのに十分な学力を有し、論理的思考のできる人
- グローバル社会における企業経営や経済社会の様々な課題に関心のある人
- ケーススタディ、グループワーク、プレゼンテーション等の実践的手法に取り組む意欲のある人
人間科学部 人間科学科
人間科学部
教育目標
「心」「身体」「社会」についての科学である「人間科学」を多角的かつ総合的に学び、「人を支える人」として社会に貢献できる人材を育てる。
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)
人間科学部人間科学科では、以下の能力を身につけ、学則に定める卒業要件を満たした者に対し、卒業を認定し、学士(心理学)の学位を授与する。
- 「心」の科学としての心理学の知識を活かして、人間関係を調整し、心や身体の発達に関する知識を得て、その支援に貢献する能力
- 「身体」の科学としてのスポーツ科学・健康科学の知識を活かして、スポーツ競技力向上や人々の健康増進に寄与する能力
- 「社会」の科学としての社会科学の知識を活かして、地域や社会の課題に気づき、その解決策を提案できる能力
- 幅広い教養と実践的な英語運用能力を活かして、「心」「身体」「社会」についての多角的・総合的な知識をもとに、グローバル社会の多様な人々を支援できる能力
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施に関する方針)
人間科学部人間科学科は、ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)に示した知識・能力を総合的に身につけている学生を育成するために、3つのコースを用意し、全学共通の「基本教育科目」と各コース及びコース共通の「専門教育科目」からなるカリキュラムを編成する。教育内容、教育方法、教育評価についての方針は、以下の通りである。
- 教育内容
- 全学共通の「基本教育科目」として、大学の学びへの適応力を養い、実践的な語学能力や情報処理能力を獲得し、幅広い知識と教養を身に付け、キャリア形成の意欲を引き出すことを目的とする科目を置く。
- 人間科学部の「専門教育科目」は、「心理・カウンセリングコース」「スポーツ健康コース」「人間社会コース」の3コースに配置された科目と、コース共通の科目で構成する。
「心理・カウンセリングコース」には、心のしくみや働き、カウンセリングなどの心理的な支援方法を学ぶための科目を置く。「スポーツ健康コース」には、スポーツ科学を軸に、身体と心の健康の維持や増進に寄与するための知識と技術を身につけるための科目を置く。「人間社会コース」には、社会学を軸に地域や社会の課題に気づき、その解決策を導き出す力を養う科目を置く。さらに、人間についての総合的・科学的な学びに対応したコース共通の科目を置く。 - 「専門教育科目」は、「専門基礎科目」(1・2年次)、「専門基幹科目」(2・3年次)、「専門展開科目」(2・3・4年次)で構成する。「専門基礎科目」は、人間科学の基礎となる科目や各コースの導入となる科目である。「専門基幹科目」は、コースに対応した専門的な内容について学ぶ科目である。「専門展開科目」は、より専門性の高い内容や複合的な内容について学ぶ。これにより、1年次より専門的な学びを段階的・体系的に積み上げていく。
- 1年次の「教養基礎演習A・B」、2年次の「人間科学基礎演習A・B」、3年次の「専門応用演習」、4年次の「卒業研究演習」と段階的に置かれた必修の演習科目を通じて、「読む」「書く」「聴く」「話す」という基礎技術から、文献講読・調査やデータ収集の技能、論理的思考に基づく論文作成技法を育成し、4年次に必修の「卒業論文」の提出を課す。
- 「専門教育科目」に、大学での学びの成果の一つとしての各種資格に対応した科目を配置する。取得を目指せる資格には、「公認心理師」「認定心理士」「ピアヘルパー」「教育カウンセラー補」「健康運動実践指導者」「公認スポーツ指導者(コーチングアシスタント、ジュニアスポーツ指導員、テニスコーチ1またはテニスコーチ2、スポーツプログラマー)」「児童指導員」「社会福祉主事」がある。また、「臨床心理士」資格の指定大学院の受験や、「保育士」国家資格試験を支援する科目を置き、社会の幅広い分野で活躍できるよう支援する。
- 教育方法
- 人間科学部ではCAP制を設け(1-2年次:年間40単位、3-4年次:年間44単位)、それぞれの科目に十分な学修時間を確保するとともに、4年をかけて学びを深められるようにする。
- 『人間科学部の学びの手帳』で履修モデルを提示し、基礎から応用へと段階的に学べるように配置している「専門教育科目」を、学生自身の学びのニーズに対応して履修できるようにする。
- 1年次から4年次までの演習を中心としてアクティブラーニングを積極的に導入し、グループ学習やディスカッションなどを通じて、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力の育成を図ることで、グローバル社会を生き抜く力を身につけられるようにする。
- 4年間の「専門教育科目」を中心とする学びの総括として、先行研究の文献講読・調査をふまえつつ、人間科学の課題について自ら問いを立て、実験・調査などの手法を用いてデータを収集し、論理的に問いへの答えを導くというプロセスをサポートし、卒業論文を完成させる。
- 各種資格について積極的にガイダンスを実施するとともに、資格試験準備のための個別指導や少人数の学習を展開することで、資格取得を意識した教育を展開する。
- 教育評価
- 学生個人の4年間の総合的な学修の成果については、必修の卒業論文を担当教員が適切に指導・評価することにより、ディプロマ・ポリシーで示された知識・能力の達成状況を評価する。
- 人間科学部の教育の成果としては、「公認心理師」「認定心理士」「臨床心理士」「心理学検定」を中心とする心理系の資格、「健康運動実践指導者」「公認スポーツ指導者」を中心とするスポーツ系の資格、福祉系の資格や公務員試験、大学院進学などへの学生の取り組み状況を評価の指標とする。
- 人間科学部のカリキュラムの評価については、専門教育科目の履修者数のバランス、授業アンケートにおける科目内容やシラバスに関する評価、卒業時の学生生活全般に対するアンケートにおける専門教育に関する評価などを、カリキュラム改善の指標とする。
アドミッション・ポリシー(入学者選抜方針)
人間科学部人間科学科では、以下の資質・意欲を備えた学生を、各種選抜試験を通じて受け入れる。
- 高等学校の教育課程において、人間科学科の教育内容の理解に必要な基礎的な知識・技能を修得している人
- 「心」「身体」「社会」の観点から、人間について深く理解したいという意欲を持っている人
- 人間を取り巻くさまざまな問題について関心をもち、その解決に向けて自ら考え、意見を述べる意欲を持っている人
- 学んだ知識や経験をグローバル社会の中で活かし、「人を支える人」として貢献したいという意欲を持っている人
グローバル・コミュニケーション学部
グローバル・コミュニケーション学科
グローバル・コミュニケーション学部
教育目標
国際社会や異文化に関する多角的な理解とそれを社会で活かす力を養い、英語を核とする外国語を用い多様な人々とコミュニケーションできる力を高めて、グローバル化する社会で求められる人物を育成する。
ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)
グローバル・コミュニケーション学部は、東京から現代の世界を眺め、地域社会を見つめることを通して見えてくる社会、文化、交流に関わるさまざまな問題を理解し、取り組み、課題解決に貢献するために、ほかの人たちと協力し合いながら自分たちの生きる場を共に創っていく力を身につけた学生に学士号を授与します。
- スキル
実践的な日本語運用力に加えて、英語、中国語、韓国語の少なくともいずれか一つの言語を用いてコミュニケーションを取り合うことができ、データ・サイエンスの知識を活かしながらコンピュータを使って情報処理やメディア作成ができる。また、社会において自分を活かせる人生設計や職業選択をするために必要となる知識と技能を身につけている。 - 人との共創: 主体的協働力・チームワーク力、コミュニケーション力
課題解決に向けてほかの人々と力を合わせるために、コミュニケーションにより相互理解を生み出し、自ら進んで協働に取り組むことができる。 - 社会との共創: 問題発見・問題解決力、社会的貢献力
自分の生きている社会に存在している問題に気づき、社会に受け入れられる解決のために有効に考え、行動でき、関係するほかの人々とのコミュニケーションを活用しながら社会に貢献することに前向きな姿勢を持っている。 - 思考・創造における共創: 学際的理解力、構想力(イノベーション)
異なる専門分野間でコミュニケーションを行って観点を共有し合い、複数の専門分野から得られる知識を有機的に組み合わせ、柔軟な発想を生み出すことができる。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施に関する方針)
- 共創基礎力
教育目標:
日本語による表現と伝達の能力を得させ、同時に、英語、中国語、韓国語のうちいずれか一つの言語を用いてコミュニケーションを行う能力も養成する。さらに、データ・サイエンスの基礎的技能ならびにコンピュータを用いてメディアを作成する技能も習得させる。また、自己の人生設計と職業選択に必要な知識と技術が身につけられるようにする。
教育方法:
基本教育科目に日本語表現を養成する科目、英語、中国語、韓国語の運用能力を伸ばすための科目を順次的に配置し、累加的に言語運用力を高められるようにカリキュラムが編成されている。同様に、情報処理、データ・サイエンス、メディア作成の技能も基礎から累加的に学べるように基本教育科目において順次的な科目配置がなされている。また、基本教育科目にキャリア教育科目を一年次から三年次まで順次的に設置し、キャリア形成に特に必要とされる知識と技能は必修科目において学修できるようにされている。 - 人と共創する力
教育目標:
特定の課題の解決に向けてほかの人々と適切に力を合わせていけるように、自ら進んで協働し、状況に応じたコミュニケーションを行って相互理解を促進させる能力を養成する。
教育方法:
一年次から四年次まで各学年に少人数でのゼミ科目が必修科目として配置されており、その中で協働学習活動に取り組み、実践的に協働力、チームワーク力,コミュニケーション力が養われるようにカリキュラムが編成されている。これに加え、専門教育科目にコミュニケーション、文化、言語に関する多様な科目が順次的に設置されており、それらに関する専門的知識を深めることができるようになっている。 - 社会と共創する力
教育目標:
自分たちの生きている社会に存在している問題に気づけるために必要な知識を備え、その解決を関係する人々とのコミュニケーションを活用しながら協働的に考え、実践する態度を養成する。
教育方法:
複数のコースにより自分たちの生きている社会の多様な側面について学びを基礎的なレベルから発展的なレベルまで順に進めながら、それと並行して共創プロジェクトを実践する科目が一年次から三年次まで配置されており、今ある社会課題に気づき、その解決のために協働的に取り組む学びの機会が体系的に提供されている。あわせて、ゼミでも多様な専門的角度から現代社会に存在する問題について考察分析し、考えをまとめ上げて、発表する主体的探求に取り組む機会が提供される。共創プロジェクトの実践科目とゼミではプロジェクトへの取り組みのために必要となるコミュニケーションを行う機会が多数提供され、有機的なコミュニケーション能力が育まれる。また、日本語教員養成課程が設置されており、日本語を外国語として学ぶ人々への教育を行うための資格取得が可能となっている。 - 複数領域の共創による創造力
教育目標:
異なる専門領域間のコミュニケーションを通じて複数の専門領域を相乗的に学び、複眼的な理解や思考をする態度を身につけて、柔軟な発想を生む力を養成する。
教育方法:
所属するコースの専門領域を軸に学びを深めていきながら、同時に特定のコースに限定されない自由で幅広い科目履修が可能になるようにカリキュラムが編成されている。また、異なるコースに所属している学生どうしが共にプロジェクトやフィールドワークを行う科目も提供されており、多角的な協働学習ができるようになっている。これらを通して、異なる領域間で問題意識や考え方についてコミュニケーションが交わされ、各領域から得た知識や観点を掛け合わせて考える姿勢が培われる。
アドミッション・ポリシー(入学者選抜方針)
グローバル・コミュニケーション学部グローバル・コミュニケーション学科では、次のような資質・能力を持つ学生を、各種選抜試験を通じて受け入れる。
- 入学後の学修に必要な基礎学力を有している。
- 国際社会に関わるさまざまな問題や現代社会で望まれるコミュニケーション活動に関心を持ち、それらを学ぶ意欲を持っている。
- ほかの人々と共に、有意義な問題を見出し、共に考え、話し合いながら協力して新たな解決を探求することに関心と意欲を持っている。