人間科学科

東京を軸にした学びで、人と社会を支える

ボランティア経験を生かし地域を支える人になりたい

自分の興味や身近な疑問が学びのキッカケに!
色々な人と出会えて世界が広がりました。

近所付き合いの密な東京の下町で育ち、地域に関わる仕事に就きたいと思っています。2年次には「地域ではたらく」という授業の一環で、中学生の居場所づくりをするボランティア活動CHECK 1に参加。放課後に集まってきた中学生に勉強を教えるなかで、相手の話をよく聞くことを心掛けた結果、参加する子が増えて手ごたえを感じました。
卒業論文では、私自身が好きなサブカルチャーCHECK 2の「お笑い文化」を取り上げます。お笑いは大阪では生活に根付いているほど人気で専用劇場もあるのに対し、北海道や沖縄では低調傾向。人気に偏りがあるのはなぜか、という視点で地域文化を研究します。
地域との関わりがある職業CHECK 3を志望していますが、いまは一般企業でもSDGsなど社会貢献できる仕事も増えていて将来の選択肢が広くなったと感じます。大学でさまざまな価値観に出合った経験を生かし、進む道を見つけたいと思います。(小林さん)

CHECK 1ボランティア

「地域ではたらく」以外にも、「ボランティア論」といった科目や、学生有志によるボランティア活動も盛ん。社会におけるボランティアの役割を学びつつ、現場で実践しながら学んでいる学生がたくさんいます。

CHECK 2サブカルチャー

東京の真ん中、秋葉原や池袋にも近い東洋学園大学ならではの、「東京のサブカルチャー」といった科目も設置。アニメ、マンガ、音楽、ファッションなど、自分の好きなカルチャー・文化が地域や社会とどう関わっているのかを学ぶことができます。

CHECK 3地域と関わる仕事例:公務員

地域と関わりの深い職業のひとつが「公務員」。実はさまざまな種類があり、社会のあちこちで活躍しています。人間科学部ではさまざまな公務員の役割や種類について学べる科目を用意し、社会を支える仕事を目指すみなさんを応援します。

〈公務員の種類(一部)〉

  • 市役所や区役所で働く地方自治体の職員
  • 地域の安全・安心を守る消防士・警察官
  • 裁判の円滑な進行をサポートし、裁判所で働く人を支える裁判所事務官
  • 少年院などで、社会復帰後に健全な社会生活を送れるように少年たちを教育・サポートする法務教官

バリアフリーやパラスポーツを通して誰もが暮らしやすい「まち」を支える人になる。

東京の街を移動するたびにまちづくりのヒントを発見。大学のスロープ改良にも関わりました。

小学生の頃から東京CHECK 1都内のバリアフリーマップを作るボランティアをしており、大学では「まちづくりCHECK 2」を学びました。高齢化がますます進む社会では、街中にユニバーサルデザイン(誰でも利用できる建物や製品などの設計)を採用していく必要があります。例えば多機能トイレもその一つですが、ただ数を増やすだけでなく、必要とする人がいつでも使えるよう、社会の意識を変えていくことも重要だと感じました。
在学中にはパラスポーツ部CHECK 3を立ち上げ、ボッチャを体験。大会出場のほか、スポーツイベントや小学校等で積極的に普及活動も行いました。外に出る機会が多くなり、「坂が多い」「歩道が狭い」などの気づきがあり、卒業論文では「駅のバリアフリー化」を研究。障がいがひとくくりにされていることを再認識しました。今はTV番組制作会社で事務職として働く一方で、ボッチャの普及やボランティア活動も続けていきたいと思っています。(橋本さん)

CHECK 1東京学

世界有数の都市であり、多様な顔を持つ「東京」について、社会、文化、政治や経済、まちづくりなど様々な角度から掘り下げる人間科学部の独自科目を設置。東京が抱える社会問題や解決策についても考えます。

CHECK 2まちづくり

都市計画とは異なる「まちづくり」の概念、歴史、現代の様相などについて学びます。日本の都市が抱える課題に対応し、東京圏を中心にしたまちづくりの事例や仕組み、実態などを幅広く研究します。

CHECK 3パラスポーツ

パラリンピックの正式種目である「ブラインドサッカー」や「ボッチャ」など、老若男女、障がいのあるなし問わず誰でも楽しめるユニバーサルスポーツについても研究できます。

そのほかの学び

犯罪学・被害者学

犯罪者と被害者は、コインの裏表ともいえます。犯罪のない社会、すなわち、罪を償った人が二度と犯罪を犯すことがなく、犯罪の被害にあった人が二度と被害にあうことがない社会を目指す上では、両方のアプローチが必要です。しかしながら、犯罪被害者は、2008年まで、事件の当事者であるにもかかわらず、裁判に参加することができませんでした。裁判が終わっても事件の記憶が消えず、周囲の目や心ない態度に苦しんでいる人は少なくありません。我が国の被害者支援制度は未だ十分とは言えないのが現状です。「被害者学」では、犯罪被害の実態や被害者を取り巻く法律や支援について、「犯罪学」では、「人はなぜ犯罪を犯すのか」という素朴な疑問から出発し、犯罪を生み出す社会や人間に関する理論、刑務所や少年院の役割について学びます。

実際に被害にあった方のお話を聞いたり、模擬裁判を行ったりしながら、我が国の犯罪者や被害者をめぐる制度や手続きを知り、犯罪者、被害者の両面から学ぶことを通して、犯罪のない社会を実現するにはどうすればいいか、一緒に考えてみましょう。

「被災地」×「笑い」?「あたりまえ」を疑ってみる

自分の身のまわりや、社会で起きるさまざまなできごとについて、わたしたちは、ふだん「あたりまえ」だと思っている見方や考え方のなかで理解しています。
例えば、大きな災害の被災地で暮らす人々は、深刻な被害を受け多くの苦しみや悲しみを抱えて過ごしている、と考えるのが「あたりまえ」かもしれません。もちろん間違いではありませんが、現地で話を聞くと、災害の経験についてユーモアを交えながら語り、笑いあいながら過酷な状況を生き抜いてきた姿もあったことに気づかされます。2011 年、東日本大震災とそれに伴う原子力災害に見舞われた福島県には、自身の災害の経験をもとにした漫才を披露し、笑いあう場を作りだそうとしたお笑い芸人の方々の活動がありました。そのような、少し「意外」な姿から、私たちは、人間が豊かに生きるために大切なものについて学ぶことができるのです。
身近な経験や、好きなもの、興味・関心のあることなどを出発点に、「あたりまえ」とは少し違った角度から、身のまわりや社会について一緒に調べたり考えたりしてみましょう。新しい発見や問いが待っています。

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