興味が「言語」から「日本と海外の文化比較」に移り
学ぶ対象や視野が大きく広がった4年間
- 英語コミュニケーション学科
- 2022年卒
※取材当時は4年 - 小宮 三奈さんMINA KOMIYA
- 埼玉県立いずみ高等学校 出身
ディズニーが大好きで、
卒業論文でとことん究める
もの心つく頃からディズニーが大好き。映画を英語のまま見たり、原作を読んだりしてディズニーの世界にもっと踏み込んでみたいと思ったのがきっかけで英語コミュニケーション学科に進学しました。卒業論文のテーマに選んだのもディズニー映画。2000年代以降の作品には日本のイメージが登場するようになり、より深く調べてみたいと思ったからです。初期の「モンスターズ・インク」や「トイ・ストーリー」などに出てくる日本は、中国や韓国などの文化が混在していたり、芸者や富士山など古いイメージのままでしたが、2010年代中頃の「ベイマックス」になるとサンフランシスコと東京のイメージを持つ架空の街・サンフランソウキョウが舞台で、歌舞伎町のネオン街など現在の東京の街並みが現れます。日本のサブカルチャーが世界に浸透して、英語圏の人々の持つ日本のイメージが時代とともに変化していったことを感じました。
韓国に留学し、生活の中で
文化の違いを実感
ディズニー以外にも、韓流のドラマやアーティストが好きだったため、韓国語も履修。2年次には韓国に2週間留学しました。現地では午前中に授業、午後にはソウルにでかけて韓国文化を満喫。韓国語を少し話せるようになっただけでなく、日本と韓国の文化の違いや、その国の文化には理由があることを肌で感じました。例えば韓国では日本と違い電車の優先席に若者が座ることはありません。その理由は、韓国社会では上下関係が厳しいことと、譲り合いの文化がいまも大切にされているからです。日常の中で相手国の文化を知ることができたのは留学で得た大きな収穫でした。
異文化コミュニケーションを通じて、
真に人とつながる大切さを学ぶ
高校の頃は、「英語が話せれば相手に伝わって、コミュニケーションが完結する」と思っていました。でも、大学に入ってから、韓国に留学したり、ゼミで異文化コミュニケーションについて学んだり、アルバイトで海外のお客さんを接客したり…という経験をする中で、話せるだけでは足りず、互いに文化的な背景も知っておかなければならないことを実感。例えば蕎麦屋でのアルバイトでは「辛汁」を英語で説明するのに“Chili”なのか“Salty”なのかで悩んだり…。単に言語を学ぶだけではなくて、「自分の国の文化と相手の国の文化を比較する」ことに興味が移ったことで、学ぶことがどんどん面白くなって、濃い4年間を過ごせたと思います。卒業後は地元の観光農園に就職予定。異文化と接した4年間の体験や気づきを生かして、接客から国内外への情報発信まで、あらゆることにチャレンジしていきたいと思っています。