ペルーと日本の懸け橋に!
長年の夢を叶えJICA隊員に
- 英語コミュニケーション学科
- 2023年卒
※取材当時は4年 - 齋藤 サムエル匠さんSAMUELTAKUMI SAITO
- 神奈川県立保土ケ谷高等学校 出身
母の故郷、ペルーで感じた
世界の広さと支援の必要性
小学校のころに3カ月ほど、ペルーの学校に通う機会がありました。ペルーは母の故郷で、話には聞いていたものの、10歳以下くらいの子どもが街でお菓子を売っている様子を見て、貧富の差を感じました。また、高校時代にヨーロッパを1人で旅し、地下鉄のホームで暮らす親子を見たことも世界の広さを感じるきっかけに。「現地で支援に関わりたい」「ペルーと日本の懸け橋になりたい」という強い信念と家族や先生、YMCA関係者など、周りの人々の支えで、憧れていたJICA海外協力隊に合格することができました。
グローバル・キャリアを見据えて
大学やYMCAでの活動を積み上げる
大学では「外国人に関わる」という将来につなげよう!という思いで日本語教員養成課程を履修。日本語教育実習ではベトナム出身者の多いクラスを担当し、言葉がわからないながらも生徒と積極的にコミュニケーションをとるよう努力しました。語学面では、「スペイン語会話」が実践的な内容で勉強になりましたね。学外ではYMCAで有償ボランティアとして活動し、子どもを対象としたSDGs関連の活動や社会学者を招いた講演会などの企画・運営に参加。様々な人と出会い、アクションプランを立案・実践するという経験を積むことができました。
子どもたちに広い世界を見せたい
JICAでの活動とその先への思い
卒業論文は「日本における外国人差別」がテーマ。自分自身、幼い頃に名前や海外にルーツを持つことについてイジられた経験があるのですが、それは子どもたちが狭い世界しか知らないからだと思うんです。YMCAでの活動を通じて、子どもの成長に携わる喜びと同時に「子どもたちにもっと広い世界を見せたい」という思いが芽生えました。まずはJICA隊員として発展途上国の様子を見て、世界の広さを日本の子どもたちに伝えたい。現地に行って終わりではなく、ここからがスタートだと思っています。